リンキン・パークの楽曲にNUMB(ナム)というものがある。
これ、15年前の高校時代から存在は知ってたし、結構好きだったのだが、15年ぶりに聴いてみて、やはり心震わされた。
なんというか、それを聴くだけで目の前でまるでリンキン・パークが歌っていて、たった1人の自分に対して、たった1人の自分にだけに歌っているように感じたからだ。
別な言い方すると、胸倉を掴まれて、
聴け! いいから聴くんだ!!!!
と、言わんばかりの臨場感、迫力を感じたのだ。
同じような体験を、つい先月した。
それはmoumoonの「カタルシス」という楽曲を聴いたときだ。
これを聴いたとき、まさにNUMBを聴いた時と同様に、まるでボーカルのYUKAさんが僕の胸倉を掴んで、
聴いて! 頼むから聴いて欲しいのよ!!!!
と、懇請されているように感じざるを得なかったのだ。
これだ。
いい楽曲の共通点。
「自分のこの気持ち、届いて欲しい」
というような、甘ったるいレベルではない、決してない。
そうではなく、
「何が何でも聴いてくれ!!!!
どうしてもどうしても聴いて欲しい思いがあるんだじぶんにはぁぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!」
という、メタレベルでの、あまりにも強い強い生命力が感じられるものが、いい楽曲、素晴らしい楽曲と言えるのではないだろうか。