ふたつ、お聞きしたい。
- 音楽をよく聴くだろうか?
- 聴くとしたら、好きなアーティストはいるだろうか?
2 の質問がイエスの人には更にふたつ、お聞きしたい。
- そのアーティストをいつ、どのように知ったのか?
- また、どうして好きなのだろうか?
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moumoonという、男女2人組のデュオがいる。
彼らの楽曲に出会ったのは、今から9年前。
2010年の秋。忘れもしない。
当時私は、暇を持て余していた大学生で、渋谷パルコ周辺をうろうろしていた。
そしたらモノコムサという、面白そうな雑貨屋さんを見つけた
(いまは閉店してしまったが)。
な〜んかおもしろそうなお店だなぁ〜、とふらふら〜っとしながら入っていった。
そしたら、やたら気になるBGMが流れていた。
なんというか、どういえばいいのか、
ビビビッッッ!!!!!!!!
ときてしまったのだ。
つまり、一目惚れならぬ、一聴き惚れ。
そこで、なんとしてもこの楽曲の正体を知りたいと思い、店員さんに勇気を出して聞いてみた。
私
「あ、あのぉ〜・・・ちょっと変なこと聞くんですけど・・・(^^;
いま店内で流れているBGMって、誰の曲ですか?」
と。
こんなことを店員さんに質問するなんて、後にも先にも、この2010年の秋のただ一回だけだ。
今でも、その状況がありありと思い出される。
そもそも、こんな変な質問する客なんておらへんやろ(いるのかな・・・)。
そんな質問をしたら、店員さんはこう答えた。
店員さん
「moumoonです。いまウチとコラボしていて、特設コーナーを設けておりますので、そちらにご案内致します(^^)」
・・・
まじっすか?!?!?!?!
・・・
そのときの衝撃、今でも忘れられない。嬉しさとともに。
そうして、moumoonに出会ったのだ(そのときのBGMが、これ。)
moumoon / Let's dance in the moonlight - YouTube
ここからハマりだし、他のアルバムをどんどん買うようになった。
特に好きなのは、「リフレイン」と、
Moumoon Refrain YouTube - YouTube
「プライド」と、
そして「Philia」だ。
振り返ってみると、この約10年は、
どっっっっぷりと、
moumoonに浸かっていた。
それくらい、好きである。
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本題。
(1,000字過ぎでようやく・・・汗)
なぜ、好きな音楽を「好き」と言えるのだろう?
・・・
これは、未だに分からない。
簡単に言うなら、先に書いたように、
ビビビッ!
と来たから、ということだ。
しかし───しかしだ。
ではなぜ、ビビビ! ときたのか?
これ、説明できるか?
・・・
・・・
・・・
いや、できない。
ここなんですよ、ここなんですよね。
きっと、説明できないんですよ、好きな音楽がなぜ「好き」かって。
どうにかして説明するとするならば、やや宗教的な話を持ち出さなければならない。
ミューズの存在をご存知だろうか?
・・・いや、石けんじゃなくて。
ミューズとは、音楽の神という存在だ。
私たちがこの世に誕生する以前の話。
天空、あるいはここではないどこかの世界。
ミューズの神が私の前で、現世への旅立ちの唄として、このmoumoonのような、moumoonに近い楽曲を歌い、私を現世へ送り出した(と仮定する)。
誰しも、現世へ生まれてくる以前にミューズの神による祝福の唄を送られているとして、たまたま私が、moumoonのような唄だったのだ(と思う)。
この、ミューズの神からの唄というのは、我々にとって誕生以前の記憶であり、言ってみれば先天的な、超越論的なものだ。
だからこそ、好きな曲がなぜ「好き」か説明ができないし、
そして好きになった理由が「ビビビ!」というような、直感的な、急に来るような出会いなのだろう。
はぁ?(o'ω'o)?
と、お思いかもしれない。
しかし、なんというか論理的にmoumoonの良さを説明できないんですよ!!!!
いや、簡単には説明できますよ? 簡単にね?
声がいいとか、メロディラインがいいとか。
でも、なんで、どのようにいいの? ってなると、説明ができないんですよ。
だから、今回ついに神を持ち出してしまった、と。
・・・
まぁいいか。
それにしても、大好きなアーティストの、大好きな曲を聴いているときってのは、いいもんですね。
生まれてきてよかった!
とか、
この唄を聴く為に生まれてきたんだ!
なんて思いませんか?
・・・
え? 思わないですか・・・?
私は思います。めっっっっっちゃ、思います。
先に挙げた三つの楽曲を聴いているときは、心から思いますね。
なんていうか、祝福なんですよね、これらの楽曲って。
つまり元気をもらうんですよ。だからミューズの神がもたらしたものに近いものなのかなぁ、と思うんですよね。
そういう要素が、大好きな楽曲にはある。
私は、moumoonに見出すことができた。
・・・
そんなことを考えると、人生というのは「出会い」といえるのかもしれない。