今回は孟子(上)から。
孔子の高弟の顔淵は
「舜は一体いかなる人間なのか。自分はまたいかなる人間なのか。やはり同じ人間なのだ。努力次第では舜のようになれない道理はないはずだ。」
と言ったというが、大いになそうとする人の理想は、誰でもこうあるべきです。
これはいい章句!!!!
この章句、本当に素晴らしいと思う。
そう思う理由は3つある。
①舜、つまり憧れの人物について考えさせる点
②自分について現状どうなのかを考えさせる点
③同じ人間なのだから、努力次第で憧れの人になれるはずだという励ましの点
それぞれについて詳しくみていこう。
① 憧れの人がどれほどなのか? を知るために、その人の本や映像、Twitterやあるいは会いにいくなどの手段がとれれば、ただ神のようにあがめて終わりではなく、現実的に憧れの人を理解するという、研究を薦める点。
② 翻って、今の自分に何が足りないのか? 何をすればいいのか? その時間を捻出する為に何を犠牲にするか? などなどの分析を薦める点。
③ この部分は読者を励ましていて、自己啓発的要素が強いが、しかしその要素があることで読んでいてワクワクし、また勇気がもらえる。そのエール的要素、思い切りのよさ、積極的な構え、それを教えてくれるという教育的な面。
つまりこの章句は、敵を知り、己を知れば百戦危うからずという、孫子につながってくるものになる。
自分自身尊敬する人が何人かいる。
ここでは恥ずかしくて言えないけれど、その人に近づきたいからこのBlogを毎日毎日日々日々続けているということもある。
突然話が変わるが、「上がってナンボ! 太一よ泣くな」というマンガをご存知だろうか?
最近、小池一夫の突然の訃報を知ったため、このマンガをまた読んでいる。
ここで出てくる台詞が、とてもいいんだ。
それは、主人公の太一がアプローチの技を身につけようと、師匠に教わっている時のシーン。
太一はくじけそうになるが、そこで師匠、こう語る。
技の鍛錬を積む者にとっては月日は流れない。
積み重なるのだ。
このことば、すごく好きだ。
憧れの人に少しでも近づく為に、これからも日々日々鍛錬をしていこう。