桐谷さんは「配当+優待」利回りを強調している。
これは実際の配当利率だけでなく、優待を金額換算した際の利率を含めたものだ。
そうすると、銘柄選びの際は必然的に好きな会社、興味のある会社、気になる会社となる。
そして優待狙いということであれば、長期投資が前提で、トレードとは無縁となる。
また、当然個別株を保有するということなので、手元の資金は銘柄によるけれども、50万はないとお話しにならないだろう。
そうなると、桐谷さんのような投資スタイルを目指すのは資金があって悠々自適な生活を送っている20代30代か、もしくは60代以上の方だろう。
以前個別株に異常にハマってしまい四季報を熟読しては個別株を買ったり売ったりしていて、その時その瞬間は楽しかったけれど、もうあの頃には二度と戻りたくはないな・・・。
熱中していたけれど、もう二度と勘弁だ、という思い出、ありませんか?
ゲーテも(いきなり飛びますね)、ゲーテとの対話でこう語っている。
若い頃は良く女性に恋いこがれて、その子に向けて詩を書いたものだよ。その時の詩を創作している瞬間というのは、世界中のほかのどんなものにも代えられないと思ったけれど、今となってはもう二度とあの頃に戻りたくないね。
だからなんだ? というところだけれど、このような瞬間の思い出を持つことが、現在未来をよりよくするのではないだろうか?
つまり、過去がなぜ「存在」するかというと、それはそれを復習して現在未来につなげるためなのだろう。