爆笑できるのは、すぐれた魂の持ち主である証拠だ。笑いを避け、その開始を拒否する人々をぼくは信用しない。彼らは樹木を揺らされるのを恐れている。『存在困難』
爆笑…!
笑いについて研究した文学者・哲学者ってコクトーの他にベルクソンくらいだと思うけれど、この「笑い」についての分析は…いいなあ。
「優れた魂の持ち主」というフレーズが良いですね。原文がどうかは分からないけれど。
爆笑できるということは、他者を受容し、他者の意外性に感動し、また驚いているからだろう。
別の言い方をすれば、他者の他者性に感動、驚愕することができる能力があるといえよう。
このような人こそが、自らの殻を破り、他者への道が切り開かれ、エラン(elan 「躍動」の意)のある生を送れるのだろう。