土曜の昼下がり、近所のほっともっとで買ったのり弁に納豆をかけて、そして昨日スーパーで買ったフリーズドライの野菜たっぷりお味噌汁をもぅぐもぅぐしながら、NHK教育を見ていた。
そしたら高田純次が司会の、「人生に困った時は歴代の哲学者に相談しようぜ!」的な番組が始まった。
僕はわざわざ大学院まで行って哲学を学んだ徒なので、つい見入った。
見入ったのだが、それよりも高田純次のトークに惹きつけられてしまった。
例えば、高田純次が他の出演者から「自分の立ち位置をどう考えてきて、ここまで来ましたか?」的な質問をされたなかで、彼はこう答えた。
「ちょっとバラエティに出るにしては僕はイケメンすぎるし…」
これは笑った。
彼が、このセリフを厳かに、深刻に、それでいて堂々と語るところが、また面白さを引き立てているのだろう。
また、彼が最上もがに「なんか人生で悩んでることあるぅ?」的なことを聞いた時のこと。
最上「悩みはいっぱいあって…」
高田「あ、いっぱいあるの? まぁでも全部聞いてる時間ないから一つだけね。」
バッサリ最上もがを切ったのには笑った。
適当なことを堂々と語る一方で、大人の辛辣さをサラリと語るところも面白い。
古田敦也は、
「50になったら高田純次になりたい」
と語ったらしいが、それもうなずける。
僕も、この番組を見て、改めて「高田純次、面白い! 僕もこんなカッコよくて面白い大人として年を取っていきたい!」とすら思えた。
人生の目的の一つに、自分のロールモデルを見つけることがあるかと思う。
それは、自分自身の「未来」だ。
学校でも、仕事場でも、書物でも、テレビでも、自分のロールモデルになりそうな人を見つけることは、極端な話、生きる意味とも言えるかもしれない。
P.S.
「俺も60過ぎたら、古田敦也になりたいと思っているんだけどね」