ふと書店に立ち寄ったら、上の雑誌に目がいったので、つい手に取って読んでしまった。
私はゴルフには興味があるが、テレビは全く見ない。でもイ・ボミや、アン・シネの名前は知っていた。
「韓国の女子プロゴルファーは美人ばっかりだな〜、やっぱ整形大国なのかなぁ〜」
と思ってパラパラ見ていた。
その中で、こう言ってしまったら大変申し訳ないが、お世辞にも美人とは言えず、ぽっちゃりとし、伝統的な韓国のお方らしい顔つきをされている女子プロゴルファーがいた。
そのページの右下に、いい話が書いてあって、グッと引き込まれたのだ。
はっきりとした内容は忘れたが、おそらくこのような内容だったかと思う。
「なぜ私の娘には企業のスポンサーがつかないんだ!」
父はよく嘆き、ぼやいていた。
私はその理由を知っていた。
「美しくない」から。
ひどい時には、
「整形したらスポンサーになってあげてもいいよ」
と、露骨なことをいう企業までいたくらいだ。
父は烈火の如く怒った。
「綺麗かどうかで評価されて、ゴルフの実力で評価されないなんて、本当におかしいじゃないか!」
ようやくスポンサーがついた頃、父は心から祝福してくれて、自分のことのように喜んでいた。
「娘よ、周りが何といおうと、私にとっては世界一美しい女性だよ。」
と。
涙が出そうだった。
韓国は整形大国と見聞き知っていたが、みんながみんな整形をしているわけではなく、寧ろ反対派も存在したのか、とハッキリ思い知った瞬間だった。
いわゆる偏見の壁、バカの壁を超えたような瞬間だった。
ちなみに、彼女のスポンサーは、モスバーガーである。
モスバーガー、素晴らしい。