新垣結衣の眉毛
私は新垣結衣が大好きである。
明るくさわやか元気よい、という、人間が人間であるための根源的生命力をそこに見て取れるからだ。
そればかりではない。
私はカノジョの眉毛が大好きだ。
そう、眉毛である。
正確に言うと、彼女がその眉毛を維持されていること、その精神、心構え、大好きだ。
最近、というかここ10年ほどずっと、我々若者の間では細眉、薄い眉が主流であったと思う。
その傾向に、私は嫌悪感を感じ、
「いや、眉毛細くて薄いと、顔の印象すべて薄れるし、それに人物的な、内面的な印象も良い方には、ちょーっと、、思われないんじゃないのかなぁ。。。」
と、かれこれずぅ〜っとそのような信念を持っているため、高校生時代のやんちゃな時代をのぞき、今の院生時代も常に太く濃い眉で私は世界を過ごしている。
彼女は、眉毛がハッキリしていた。
感動した。
それでいて彼女はポップスター、じゃないや、トップスターの位置にまで登りつめている。
この事実は私の自説をサポートしてくれる思いもするため、私は新垣結衣がとても好きなのである。
ただ、普段全くテレビを見ないため、街角や電車内での広告でカノジョと出くわすと「ホッ」とする思いがするワケだ。
新垣結衣女史の芸能界入りのキッカケ
井ノ原氏が新垣結衣女史の生い立ち、特に芸能界入りについてインタビューしているときに、非常に興味深いことを女史は語った。
「オーディションに、姉が勝手に応募してですね…背が高い、ということで…」
これである。
この一言を聞いた瞬間、「こ、これだッッッ!!!!」と、思わずにいられなかった。
武道家であり思想家の内田樹氏はかつて講演の中でかつてこう語ったからだ。
「芸能人が芸能界に入ったキッカケというのは、自分が行きたくていった、というより、友人や兄弟が勝手に応募して、気づいたら『そこ』にいた。」というケースが多いんです。
いや、実は事務所から「そういうことにしておけ」という「仕込み」があるのかもしれませんが、僕は半分ほんとうなんじゃないかなぁ〜と思います。」
内田氏は以下の動画の42分42秒付近でこのようなことを語っている。
大谷大学キャンパスツアー/2010年度開学記念式典 記念講演 内田樹 氏 - YouTube
この動画は1時間15分もある。ゆえにいちいち見ていられないと思うので、要所だけ要約すると、つまりこうである(先の内田氏の言葉に続けて)。
「自分の明確な意志で行ったのではなく『そこ』にきてしまった人は、先ずその理由を考えます。
そしてとにかくわかるまで『やって』みます。
自分が『そこ』にいる理由が実感できないから。
そしてそのようなひとは自分の意志で行った人よりも一所懸命やる人の方が多いのです。
それは、今の自分のものの考え方では、その理由を自分自身に説明できないから。
もう一歩踏み込んでいって、価値観やものの考え方に質的変化が起これば、自分自身に説明できる境地に達することができるんじゃないか、と考え、そしてやってった人が、芸能人というひとたちなのではないか。」
こういう感じである。
ひとことでいうと、「全てはやってみるまで何もわからない」と考え行動する人だけが得るものがある、ということではないかと思う。
新垣結衣女史に話を戻す。
女史はきっと、とても素直であり、また忍耐強い方ではないか、と、内田氏の考察から思われた。
自分の意志で行った訳でもないので、『そこ』で生きていくためには忍耐強くなければならない。
そしてなにより、その現状を受け入れ、与えられた仕事について素直に、実直に、真面目に、真剣にこなしていったからこそ、いまの女史があるのではないかと思う。