「2014年の最も美しい顔100人」が発表 日本からランクインしたのは......【画像集】
初めて知りました。こんなコンテストがあったことは。
いやしかし、ふと思うのは
そもそも「美しい」って、何?
というところですよね。
いや、確かに、「あ〜この花きれいだな〜」とか、「この人美しいガール(もしくはレイディ)だなぁ〜」と、思ったり口に出したりすることは日常茶飯事ですよね。
でも、でもですよ、よぉ〜く考えてみると、なんで「美しい」って、自分は「分かる」のでしょうかね。。。
「整頓されてる」とか、「狭い」とかが理解できるのは分かります。
でも、なんで「美しい」が分かるのか。
そういえば小説家の橋本治が、「人はなぜ美しいが分かるのか」という新書を出していました。
橋本治は、この本を書きながら、読者と一緒になって「美しい」を考えていく、という形式で論を進めていて、最初から橋本も「美しい」を分かっている訳ではないことが、読んでいると分かる。
実際、この本の一行目の終わりに、
「ひとはなんで美しいが分かるのでしょう?」
といっておきながら、次の行で
「知りません。」
といってのけている。
私はここで笑い、吹き出してしまったのだが、ここに橋本治の、小説家としての「力」を感じた。
そのとき、その瞬間だけの、唯一無二的なるものが生成されつつある瞬間にたちあったような、橋本治が自分「だけに」語りかけてくるような文体。
それは太宰治のそれを彷彿とさせる。
「美しいとはなにか」の話をしているところだった。
結局のところ、私もよく分からない。
しかし、「よく分からない」ことがあるからこそ、この世界は「面白い」のではないだろうか。